カメラ

ライト

家電店で写真用品を調べに行く用事があり、とある店にやってきた。まず用事である写真パネルをチェックしたあと、デジカメのコーナーに足を運んだ。
最近新製品が出た事で、パナソニックやオリンパスのマイクロフォーサーズカメラが安くなっている。私はオリンパスPEN E-PL1を眺めていた。
すると薄ピンク色のシャツを着た愛理に少し似た店員さんが声をかけてきた。以前、横浜の有名家電店でαユーザーの女性店員とソニーαシリーズの使いやすさと、自然な描写の良さについて30分くらいカメラヲタトークをした事がある自分である。あの時、店員さんと「これは安くて写りも良い」と意気投合したα200を、その後ふとしたきっかけで友人より入手して今使っていたりする。
そんな訳でこの日も素直に店員さんとトークをする流れを選んだ私は、店員さんとオリンパスペンデジシリーズの話になった。
パナソニックと比べてオリンパスの方が色合いが鮮やかだから風景向きである。アートフィルターで画像加工出来る幅はオリンパスの方が広い。店員さんはメーカーの営業ではないが、私的な感情で言った比較論でペンデジを強く推してきた。特にボディで手振れ補正出来るのがペンデジを強く推す理由でもあるらしい。このくらい揺らしてもブレないんですよと実践までしてくれた。
マイクロフォーサーズはアダプタを使う事によって世の中の色んなメーカーの交換用レンズを装着出来る。ペンデジにライカの昔のレンズを付けたりしている人もマニアには少なくない。私もマイクロフォーサーズを買ったら、家にあるミノルタの昔の一眼レフ用レンズを付けたいと思っていたりする。
問題なのは、マイクロフォーサーズはパナソニックが良いのか?オリンパスが良いのか?という事なのだ。

E-PL1ことペンデジライトは最近モデルチェンジを行い新型が出た。型落ちだが、旧型から新型への相違点はAFが速くなりピント合わせが楽になったのと、セットで付いてくる標準ズームレンズが少し小さくなった事。店員さんは価格差を考えたら、写りに関する中身は変わらないのにかなり安くなった旧ペンデジライトであるE-PL1はお買い得だと力説する。
この子はプライベートでもおそらくペンデジユーザーなのであろう。操作も手慣れていたし、セールスポイントを説明する時は目が輝いていた。ペンデジ大好き!な感じが伝わってくる。私が同意したり、良さそうな点を挙げると拳に力を込めてガッツポーズまで作っていた。

商品を愛する店員さんに勧められる商品は幸せである。展示用に置かれ、店員さんの説明用として活躍したホワイトのペンデジライトが少しはにかんでいるように見えた。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

カメラの階級

2ちゃんねるのデジカメ板を時々見ていて思うのは、なぜそんなに新機種だの高性能やらにこだわるのかという事。プロは仕事で使うから、少しでも便利で性能の良い物を選ぶのはわかるけれど、アマチュアは趣味で使うのだから選ぶ基準はそれぞれだと思うのです。
例えば、古い機種を工夫しながら使うのも楽しい。何年も前のデジカメは使い物にならないとか思っている人は、工夫しながら楽しむ事を否定しているのでしょうね。

あと機材のランクを気にする人。これは男性に多い。上位機種しか認めないみたいな考え。
そういう人にありがちなのは、高いデジカメに対してコンデジを見下す。ペンデジやNEXみたいなミラーレス式レンズ交換カメラをバカにしたりもする。そういう人が結構多い。デジカメは適材適所で使うもの。コンデジやミラーレスは街角スナップに最適。軽快で楽しい。逆に重装備でじっくり風景を撮るのだって楽しい。両方買って両方楽しめば良いのです。

私はコンデジやiPhoneで街角スナップをして、軽い一眼レフであるオリンパスのフォーサーズでもスナップする。じっくり風景を撮る時は重いα-7Dで、ナチュラリーな描写をするミノルタαレンズを付けて楽しんでいます。使い分けは楽しいですよ。

そんな自分の今後の予定は、風景撮り用にペンタックスのデジタル一眼レフを買う予定。ペンタックスは風景撮ると綺麗なイメージで、実際に風景写真愛好家やプロにはペンタックスのフィルム一眼レフやデジタル一眼レフを愛用している人が多い。
そして、街角スナップ用と、アダプターで色んなメーカーの古いレンズを付けて遊ぶためにペンデジが欲しいですね。
コンデジも新しい一台が欲しい。スイングパノラマ出来るのが欲しいです。

狭い価値観に縛られず、色んなカメラを買って楽しむ方が幸せだと私は思います。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

撮る意味

自分は貧乏になると無性にカメラを買いたくなる。良くない性癖だ。ここ数年とても貧乏しているが、やはりカメラやレンズが欲しくて仕方がない。
衝動的ではなく実用的に欲しい商品もあって、例えば花撮り用にマクロレンズ。街用に超広角レンズ。でも買えないから手持ちのレンズで工夫しながら撮っている。そういう工夫が腕を磨くのだ。やせ我慢ではなく真実だと言いたい。

私がデジカメ写真を公開している掲示板で、以前こんな風に誉められた事がある。
「この人の写真は、どこにでもあるようななんて事のない日常の光景なんだけど、すごくいい。上手いなと思う」
これは最高に嬉しい誉め言葉である。なぜならば、私が目指している写真は、「日常のなんて事がないような光景、足を止めないような光景を写し、それを見た時になんか良いなあと思ってもらえるような写真」を目指しているからである。

綺麗な花や風景を綺麗に写す事はそれほど難しくない。綺麗な景色を良いカメラやレンズを使って写せばいい。面白くインパクトがある写真も難しくない。マクロレンズを使えば、びっくりするようなアップが撮れるし、魚眼レンズや超広角レンズを使えば人間の視界を超えた凄い広々とした写真が撮れる。
でも、町中で普通の標準レンズと言われる、広角でも望遠でもないレンズや、普通の広角寄りレンズを使ってスナップをしても、なかなかインパクトがある写真は撮れない。だから、変わった被写体を求めて歩いたり、通行人や看板などを巧く使って印象を変えたりと工夫をする事になる。これがなかなか難しい。でも、スナップは考え過ぎてもダメだから勢いで撮る。だからタイミングも大事だ。こういう出会いのタイミングは写真の神様に委ねるしかない。

時にはカメラやレンズの力を借りて面白写真にする事もある。iPhoneのトイカメアプリとか。こういうもので遊んでいるとなんかヒントが掴めそうである。
それでも自分は、機材に使われたりせず、自分が機材をフルに活用して面白さを引き出したい。カメラやレンズの本来のスペックとは違う良さを引き出したいと考えながら使っている。例えば、普通のレンズでどうやったら超広角みたくなるかというチャレンジもそうだし、トイカメアプリで逆にトイカメチックにならないような演出法にも取り組んでいる。
先日、トイカメアプリで加工した一枚をスレで公開したら、その加工は止めてと批判を受けた。まだまだ修行が足りないようだ。

話がややこしくなってきたが、要するに自分の写真のモットーはさりげなく撮りつつ、心を掴むような一枚を撮りたいという事だ。自分は派手な人間ではないから写真を派手にしても嘘っぽくなる。普通でありながら普通でない写真を目指します。
万人受けするタイプではないかもしれないけれど、わかってもらえる人には大ファンになってもらえるような写真。
やはり写真は撮る人を表すものだなと、自分でも思うのであった。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

ルミックスGF1

 デジタル一眼レフとは違う新しいレンズ交換式カメラのジャンルとして、パナソニックとオリンパスが昨年から展開を開始したマイクロフォーサーズ。
 マイクロフォーサーズは簡単に言えばコンパクトデジカメをレンズ:交換出来るようにしたデジカメだ。昨年夏に発売されたオリンパスぺんE-P1は代表的なモデルだ。

 E-P1が話題になったから、マイクロフォーサーズはオリンパスが売れているようにも見えるが、実際はパナソニックの方が売れているのだそうだ。値段がオリンパスより手頃というのもあるだろう。
 そのパナソニックのマイクロフォーサーズで一番の売れ筋がルミックスGF1。レンズ交換式カメラとしては小さめのボディ、綺麗な動画が撮れる事、黒白赤シルバーピンクとボディのカラーバリエーションも揃っている。値段も現在6万円台でレンズ付きが買えるから、レンズ交換式カメラとしては安いと言える。

 先日、渋谷でピンクのGF1でスナップをしている女の子を見かけた。とてもかっこよくキュートに見えた。女の子に似合うカメラだと思う。

 女性向けと言ってしまうと本格派カメラではないと勘違いされそうだが、実はこのカメラは実力派である。レンズ:は元ミノルタのレンズ部門の責任者だった人が責任者を務めており、パナソニックのマイクロフォーサーズのレンズの性能は評判が良い。
 例えば、セットで売られるパンケーキレンズと言われる小型レンズは35mmフィルムカメラで言えば40mmレンズとなるのだが、これはかつてミノルタが発売したライカ用レンズ「Mロッコール40mm」を彷彿させる。

 実はパナソニックのマイクロフォーサーズボディも、ミノルタの一眼レフなどを出掛けてきた人が関わっている。
 ミノルタは昔、ライカ用レンズが使える「小型ライカ」的なレンズ交換式カメラ「ミノルタCLE」というカメラを世に送り出している。小さくて、当時のライカにはなかった自動露出機能が付き、理想のスナップカメラ、理想の旅カメラなどと定評を受け、生産中止後も、ある雑誌が募集した復活して欲しいカメラアンケートで第一位に輝いている。

 GF1は、このミノルタCLEにちょっと似ていると私は思っている。21世紀の小型ライカ。マイクロフォーサーズはアダプターを使ってライカのレンズを始め、色んなメーカーのクラシックレンズが附けられる温故知新なカメラでもある。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

チープでディープなα

 この前、友人からソニーα200というデジタル一眼レフを一万円で買った。αシリーズは数字でクラスが決まっていて、9番台が最上位なので、2番台はエントリーモデルであり、ソニーとしては2番台が液晶ライブビュー(液晶を見ながらの撮影)が付いていない機種、3番台が付いている機種という位置づけです。

 このライブビューは、ピント合わせも速く、液晶も斜めに動かせたりする可動式液晶なので、花や犬猫などをローアングルで撮る時に便利で、ライブビュー付きのαを散歩一眼レフに買う考えもあったのですが、ライブビューが付いていないα200になりました。
 何故か?ライブビューが付いていない分、ファインダーがとても見やすいのです。

 各種操作ボタンもわかりやすく、使い勝手はかなり良いカメラで、早速受け取ったそのままの足で原宿をスナップしてみました。
 これまで自分が使っているαはα-7デジタルというカメラですが、金属ボディなので重く、散歩には決して向いているとは言えない一台でした。しかし、α200はプラスチックボディなので軽い。操作性も軽快。ファインダーも見やすい。撮影テンポが良くなるカメラです。
 天気はあいにくの曇り空でしたが、竹下通り、裏原宿、表参道、道行く人達と小物を次々と写していきます。このリズム感が散歩スナップには重要で、それが出来るカメラである事が嬉しい。

 私は通行人も結構平気で撮るのですが、こちらの存在を気にさせる事がなく、それゆえに自然なショットを次々と撮れる。しかも、出来た写真の色はαらしく深みがあり、中間色が綺麗。

 見た目はプラスチッキーでチープ。でも手に取り付き合ってみると楽しく使いやすい。
 カメラでも人間でも、見た目は地味でも深みがあるのが好みです。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

ユージン・スミスと水俣

 写真好きでカメラを趣味にしている人なら好きな写真家がいると思うけれど、私が外国の写真家で好きな写真家はユージン・スミスである。
 ユージン・スミスは、アメリカのライフという写真雑誌で活躍した写真家で、社会的メッセージが強い写真が並ぶ同誌において、自らの写真に随筆を加えた「フォトエッセイ」というスタイルの先駆者として活躍した。

 そのユージン・スミスが仕事で来日した時、新幹線の中でカメラ一式を盗まれた。
 困っていたユージン・スミスに、ミノルタがSR-T101という当時(昭和40年代)ヒットしていた一眼レフと、交換用のロッコールレンズを贈った。ロッコールレンズとは、ミノルタのレンズのブランド名で、六甲山から名付けられた。ミノルタは大阪の会社である。

 こんなエピソードがある。
 ユージン・スミスは飾らない人柄なのか、サントリーレッドという安ウイスキーを愛飲していた。それを知ったミノルタの関係者が、サントリーにサントリーレッドのCMにユージン・スミスを使ってもらえないかと打診した。日本での取材に於いて、スミスはお金に余裕がない状態で、ミノルタとしては援助の気持ちであった。
 しかしスミスは、「私は好きでレッドを飲んでいるんだ。人に勧めたりするつもりはない」と断ったそうだ。
 そんなユージン・スミスだが、ミノルタSR-T101の広告には登場している。ミノルタへの恩に応える気持ちであったのだろう。

 日本を取材していく上でスミスは、昭和40年代の日本に於いて社会問題になり始めていた公害病に注目する。

 スミス夫妻は熊本県に移り住み、月日をかけて水俣病の取材を始める。
 水俣病
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B0%B4%E4%BF%A3%E7%97%85

 社会科の教科書などで私も見た事があるが、有害物質に体を侵された患者の方々が、熊本県水俣市に大勢いた。ユージン・スミスは水俣病に苦しむ人達、子供達をSR-T101で撮っていった。
 そして、その写真をまとめた写真集「水俣」が発売され、世界中に衝撃を与えた。
 世の中が公害病対策について本腰を入れていくきっかけとなった事柄の一つ。そう言えそうな一冊なのである。

 ユージン・スミスは自身の展覧会で、こう語ったそうです。
〜私の写真の全てを憶えていただかなくて良いのです。たくさんの写真を見て何かを感じとってくれたなら、それで良いのです。一枚の写真で人の気持ちを動かす事が出来る。私はそう信じています。〜

 ユージン・スミスの晩年には悲しい出来事もあった。(下記のURLを参照)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A6%E3%83%BC%E3%82%B8%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%82%B9%E3%83%9F%E3%82%B9

 しかし、彼が心を込めて写真から伝えたかった事は世界中の人々に伝わった。
 水俣病に苦しむ子供に話しかけるユージン・スミスの写真を見た事があるが、彼の表情は優しさに満ちていた。

 私はミノルタのカメラ、レンズのファンだが、ミノルタを使う写真家で真っ先に思い浮かぶのがユージン・スミスである。ロッコールレンズのロゴを見ると、彼の志を思い出すのだ。

 昨日、ニュースは水俣病未認定患者の損害賠償問題の和解を伝えた。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

ジャーニーコニカ

コニカ(小西六写真商会)は日本最古のカメラメーカーだ。戦前に「パール」というスプリングカメラの名機を生み出している。真珠の如く優雅なデザインのカメラだ。

 そんなコニカの代表作の一つが「コニカC35」。いくつかのバリエーションモデルがあるが、初代モデルは「ジャーニーコニカ」という愛称を持つ。
 ジャーニーとは小旅行という意味だが、ちょっとしたお出かけにピッタリな小柄で割と軽いカメラだ。ファインダーの中には露出を示す針が動く。そのいかにもクラシックな雰囲気が素敵だ。

 レンズはヘキサノンという名のレンズが付く。六角形を意味するヘキサゴンをもじったネーミングだろう。小西六の六という訳だ。
 このヘキサノンレンズの描写が良いという事で、ジャーニーコニカは人気がある。私は以前から欲しくて探しているカメラなのだが、ヒット作ゆえに数は豊富だが良い状態のものが少なく、未だに手に入れていない。
 エルビスプレスリーの歌に「センチメンタルジャーニー」という歌があるが、ジャーニーコニカを持って、センチメンタルな旅をしてみたい。日本海沿岸の旅がイメージ。

 C35はその後、フラッシュ内蔵の画期的なカメラ「C35EF」ヒッカリコニカ。世界初のオートフォーカスコンパクトカメラ「C35AF」ジャスピンコニカへ進化していく。
 安いけれど写りが良いカメラを作るのは、コニカがフィルムも作っていたカメラメーカーだからだろうか?
 コニカに限らず、フジ、コダック、アグファ。いずれも、安価で良い写りのカメラを作りながら、フィルムも作っていたメーカーである。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

鉄道旅情写真

 昨日「CP+」というカメラのショーに行ってきました。デジカメから三脚やバッグといった用品まで、色んなメーカーが集まって行われていました。
 ショーだから当然のようにキャンギャルがいる。そこに群がる中年男性達を横目に、私はソニーのブースから借りたデジタル一眼レフと、15万円クラスのレンズを持って、何枚か試しにキャンギャルを撮ったあと会場をスナップしていた。

 一時間のレンタル時間が終わり、カメラとレンズを返却後、改めて会場内を歩くが、相変わらずキャンギャルに群がるアマチュアカメラマン男性達の必死さが目につき、精神的に疲れてきた。そんな頃、ちょうどニコンのブースで、私の好きな鉄道写真家中井精也さんのトークショーが始まったので観に行った。

 スライドに自身の作品を写しながら喋る中井さんの口調はイメージ通り。ほのぼのとした人。中井さんは「ゆる鉄」という鉄道写真集を出している人で、普通の鉄道写真とはちょっと違う写真を撮る人です。

 中井さんは「彼女に贈れるような」鉄道写真を撮りたいのだと解説しながら、ゆる鉄なほのぼの鉄道写真を紹介していきます。桜に囲まれた大井川鉄道。大きないちょうの木のある秋田県の由利高原鉄道の無人駅と、走り去る列車の後ろで線路を渡る女子高生。
 この由利高原鉄道の写真は夕暮れ時。私がこの地を訪れた時と同じような時間、同じような光景。胸が熱くなり旅に出たくなりました。

 中井さんは学生時代に撮った、北海道のローカル線の線路の上にいるキタキツネの写真で、鉄道雑誌の写真コンテストで金賞を授賞。その縁でプロになったそうです。
 そして、鉄道写真家の第一人者の一人、真島光秀さんの弟子として修行したそうです。
 真島さんの弟子時代の写真を紹介しながら、叱られ殴られた思い出などを懐かしそうに語る中井さん。
 そして、中井さんはふとこう語りました。「今日(3/14)は真島さんが亡くなられてちょうど一年なんですね」

 スライドには一枚の黄昏時のローカル線の写真が写し出されました。真島さんの告別式に出席したあと、真島さんのご自宅のある軽井沢から小海線に行き写した一枚だそうです。
 小海線は、山梨県の小淵沢から長野県の小諸を結ぶ八ヶ岳の山麓を往くローカル線。写真は、日が沈み始めてきた空の下、平原を走るディーゼルカー。大地と列車はは黒い影で映り、空は白く輝いている。
 写真は撮影者の心を写すもの。この色合いに、中井さんのこの時の気持ちが溢れているような気がしました。

 同じ黄昏時の写真でも、家路に就く女子高生といちょうの木と由利高原鉄道のディーゼルカーの淡い夕日。暗い夕日の影に照らされた大地を往く小海線のディーゼルカー。こんなにも違う。

 中井さんはこんな事をおっしゃっていました。
 「真島さんの受け売りじゃないですけど、鉄道は人が動かし、人を運ぶもの。だから、人と鉄道の触れ合いを撮りたい。見た人が旅情を感じるような写真を撮っていきたいです」

 私は、この中井さんの話を聞けただけでも、CP+に来て良かったと思うのでした。

 この日、自分が撮った写真をいくつか紹介します。
「CP+にて」
http://www7.atpages.jp/~wolfcamera/wolfcamera/img/up5121.jpg
http://www7.atpages.jp/~wolfcamera/wolfcamera/img/up5122.jpg
http://www7.atpages.jp/~wolfcamera/wolfcamera/img/up5123.jpg
http://www7.atpages.jp/~wolfcamera/wolfcamera/img/up5124.jpg
http://www7.atpages.jp/~wolfcamera/wolfcamera/img/up5125.jpg
http://www7.atpages.jp/~wolfcamera/wolfcamera/img/up5126.jpg
カメラα330 レンズSONY STF135mm T4.5

| | コメント (0) | トラックバック (0)

青空を鮮やかに写すカメラ

 今日、友人とスナップをした。友人が買ったばかりのオリンパスE-300というデジタル一眼レフを持ってきた。少し借りて使ってみたが、なかなか楽しい。私の欲しいデジカメのひとつである。

 E-300は一眼レフでありながら、上の部分に出っ張りがない。普通はあの部分にペンタプリズム(安い機種はペンタミラー)が入っているのだが、E-300はポロプリズムという三角形のプリズムと横向きに動くミラーの組み合わせでファインダーに映像を送っている。
 普通の一眼レフはミラーは縦に動くから、形だけでなく、この部分も変わった作りなカメラだ。

 実はこのポロプリズムと横向きに動くミラーという仕組みは、あの「オリンパスペンF」と同じ仕組みだ。ペンFも上の部分に出っ張りがない。
 E-300の「カシャッ」という控えめなシャッター音も、ペンFに似ているみたいである。
 昨年オリンパスは「オリンパスペンE-P1」というデジカメをデビューさせ、ペンFみたいなデザインを採用させたが、このペンデジは内部の仕組みはレンズ交換の出来るコンデジともいうべきもので、あまりフィルムカメラのオリンパスペンとの共通点はない。
 私は、E-300こそが「オリンパスペンFデジタル」だと思っている。

 このE-300は可愛いデザインだけが魅力ではなく、写りに特徴がある。今のオリンパスの一眼レフはパナソニック製センサーを積んでいるが、E-300はコダック製センサーを積んでいる。
 このセンサーが非常に色合いを濃く表現し、特に青は濃厚だ。その濃い青をファンは「コダックブルー」と呼んでいる。

 コダックブルーで表現した海や空の色は、オリンパスブルーと呼ばれるオリンパスの鮮やかな青とはまた一味違う味がある。E-300は青空を世界一鮮やかな色に撮れるデジタルカメラかもしれない。雲も非常に良い雰囲気に撮れるそうだ。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

オリンパスXA の女

 写真家でカメラライターの田中長徳さん(以下、チョートク氏と表記)が昔初めて出したエッセイ「銘機礼賛」という本がある。雑誌に連載していたエッセイをまとめたもので、チョートク氏が気に入っているカメラと、そのカメラを語るエッセイだ。

 そのエッセイの中で一番好きなのが「オリンパスXAの女」というエッセイ。要約するとこんな話。

 ある時期、チョートク氏は年の離れた付き合っている子がいた。しかし、嘘が苦手なチョートク氏。奥さんに浮気がバレて三者面談となった。
 しかし、奥さんはなかなか出来た人で、彼女をなじる事はせず「あなたも写真を始めてみてはどう?」と勧める。
 写真を始めた彼女はオリンパスXAというマニュアル操作で使うコンパクトカメラを買う。スライドカバーによる開閉でレンズキャップが不要というデザインを一般的にした、その小さなボディはオリンパスペンの設計者である米谷美久さんの設計である。

 彼女はオリンパスXAを持ち歩き東京をスナップし続け、やがて雑誌に数ページ掲載されるくらいにまでなり、写真界話題の新人となる。
 そして、チョートク氏と久々に会う。
 チョートク氏に写真を褒められた彼女はこう言った。
 「XAを持って東京の街を歩いていると、風景が自分を撮ってくれと語りかけてくるように感じるの。だから夢中でシャッターを切る」
 そして、彼女はこう続けた。
 「好きな人にも会えずに、一日中カメラを持って街を歩いている女の気持ちなんて、あなたにはわからないでしょうね」

 やがて彼女は結婚し、それと同時に写真も辞める。

 このようなエッセイである。私は彼女がチョートク氏に語った言葉がとても印象的で、特に「好きな人にも〜」の行が好きだ。

 オリンパスXAというカメラは一見、丸みを帯びたプラスチッキーなカメラで(裏ぶたは金属製)、ハードオフあたりが勘違いしてAFコンパクトカメラと一緒にジャンク箱105円コーナーに置いてしまいそうな風貌だ。
 だが、軽いそのボディの軽快感はまさに「都会の風景を切り取る」のに最適であり、丸みを帯びたキュートなデザインが周りの者の警戒心を緩和させる。
 前面はプラスチックで温かいボディも、裏ぶたに手を掛けると金属だからひんやりと冷たい。顔は笑顔だが心には寒風吹く。そんな人こそ似合う一台。

 設計者の米谷さんはカメラファンにサインを求められるような有名人。米谷さんはダイヤモンドペンという工具でカメラにサインを刻んでくれたそうだ。
 オリンパスXAは裏ぶたが金属なので、そこにサインが入れられる。全てがプラスチックではないのも悪くはない。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

より以前の記事一覧