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島唄

 今、図書館から借りている「離島を旅する」(作者・向一陽/講談社現代新書)を読んでいる。沖縄の八重山諸島に始まり、北海道の利尻島まで日本の南北にあるたくさんの島々の中から、代表的なものや穴場的な離島を紹介している。
 その本の奄美大島の話の中に、島唄に関する事が書かれていた。

 島唄というと、思いつくのはTHE BOOMの「島唄」という人は多いと思うが、沖縄や奄美の島で歌われる、いわゆる民謡の事である。THE BOOMの歌は、その島唄の事を、琉球音階の旋律に乗せて歌ったものだ。
 この本に奄美大島の島唄の歌い手の方の話が出て来る。奄美大島は鹿児島県に所属しているが、沖縄の少し北にある島であり、奄美は奄美大島の他にも、与論島、沖永良部島、徳之島、喜界島などの島が有名だ。歌手の元ちとせさんは奄美大島の出身である。
 島唄の歌い手さんは、島唄は方言で歌われるものを指し、標準語で歌われているものは新民謡と呼んでいると、明確に線引きがされている事を語る。基本的には島の人が歌う歌なのだ。
 そして、高音を大きく出して歌う事、「裏声を使うのは逃げ」であると語るのだ。

 これは島唄の事を話しているように見えて、現代音楽、特に21世紀になってからの日本の歌い手に対してのメッセージにも思えたのは、私の考えすぎであろうか?
 私も日頃、裏声の多用に於ける歌唱力の誤解というものを感じていた。この十年くらいの風潮、多分小室サウンドが出て来たあたり、あるいはもっと古くビーイング系全盛の頃からだと思うが、裏声を巧みに操る事が上手い事の条件みたいに、J-POP界で思われてきている事が心外でならない。
 本当に上手い人は裏声など使わずに高音を発声するのであり、アクセントとしての裏声はアリであるが、これを多用する事が上手い事の証明ではないと思っている。
 残念ながら、ハロプロでも裏声信奉みたいものが、おそらく教えている側から伝授されている事実があり、多くのメンバーが裏声を頻繁に活用している。私が鈴木愛理の歌に厳しく評価を付けるのも、期待値の表れと裏声多用に対する不満からであるのだ。

 島唄は高音を大きく発声させ歌う。南国の空の下で歌うに相応しいスタイルだ。島唄は古くから若い男女のパーティーのような場でも歌われてきたのだそうだ。想いを寄せる相手に届けるため、強く明るく歌わなければ届かない。
 裏声多用の歌手の方々は、歌を届けるという基本的な事を思い出し、力強く歌を届けてほしいと願う。

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