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鉄道旅情写真

 昨日「CP+」というカメラのショーに行ってきました。デジカメから三脚やバッグといった用品まで、色んなメーカーが集まって行われていました。
 ショーだから当然のようにキャンギャルがいる。そこに群がる中年男性達を横目に、私はソニーのブースから借りたデジタル一眼レフと、15万円クラスのレンズを持って、何枚か試しにキャンギャルを撮ったあと会場をスナップしていた。

 一時間のレンタル時間が終わり、カメラとレンズを返却後、改めて会場内を歩くが、相変わらずキャンギャルに群がるアマチュアカメラマン男性達の必死さが目につき、精神的に疲れてきた。そんな頃、ちょうどニコンのブースで、私の好きな鉄道写真家中井精也さんのトークショーが始まったので観に行った。

 スライドに自身の作品を写しながら喋る中井さんの口調はイメージ通り。ほのぼのとした人。中井さんは「ゆる鉄」という鉄道写真集を出している人で、普通の鉄道写真とはちょっと違う写真を撮る人です。

 中井さんは「彼女に贈れるような」鉄道写真を撮りたいのだと解説しながら、ゆる鉄なほのぼの鉄道写真を紹介していきます。桜に囲まれた大井川鉄道。大きないちょうの木のある秋田県の由利高原鉄道の無人駅と、走り去る列車の後ろで線路を渡る女子高生。
 この由利高原鉄道の写真は夕暮れ時。私がこの地を訪れた時と同じような時間、同じような光景。胸が熱くなり旅に出たくなりました。

 中井さんは学生時代に撮った、北海道のローカル線の線路の上にいるキタキツネの写真で、鉄道雑誌の写真コンテストで金賞を授賞。その縁でプロになったそうです。
 そして、鉄道写真家の第一人者の一人、真島光秀さんの弟子として修行したそうです。
 真島さんの弟子時代の写真を紹介しながら、叱られ殴られた思い出などを懐かしそうに語る中井さん。
 そして、中井さんはふとこう語りました。「今日(3/14)は真島さんが亡くなられてちょうど一年なんですね」

 スライドには一枚の黄昏時のローカル線の写真が写し出されました。真島さんの告別式に出席したあと、真島さんのご自宅のある軽井沢から小海線に行き写した一枚だそうです。
 小海線は、山梨県の小淵沢から長野県の小諸を結ぶ八ヶ岳の山麓を往くローカル線。写真は、日が沈み始めてきた空の下、平原を走るディーゼルカー。大地と列車はは黒い影で映り、空は白く輝いている。
 写真は撮影者の心を写すもの。この色合いに、中井さんのこの時の気持ちが溢れているような気がしました。

 同じ黄昏時の写真でも、家路に就く女子高生といちょうの木と由利高原鉄道のディーゼルカーの淡い夕日。暗い夕日の影に照らされた大地を往く小海線のディーゼルカー。こんなにも違う。

 中井さんはこんな事をおっしゃっていました。
 「真島さんの受け売りじゃないですけど、鉄道は人が動かし、人を運ぶもの。だから、人と鉄道の触れ合いを撮りたい。見た人が旅情を感じるような写真を撮っていきたいです」

 私は、この中井さんの話を聞けただけでも、CP+に来て良かったと思うのでした。

 この日、自分が撮った写真をいくつか紹介します。
「CP+にて」
http://www7.atpages.jp/~wolfcamera/wolfcamera/img/up5121.jpg
http://www7.atpages.jp/~wolfcamera/wolfcamera/img/up5122.jpg
http://www7.atpages.jp/~wolfcamera/wolfcamera/img/up5123.jpg
http://www7.atpages.jp/~wolfcamera/wolfcamera/img/up5124.jpg
http://www7.atpages.jp/~wolfcamera/wolfcamera/img/up5125.jpg
http://www7.atpages.jp/~wolfcamera/wolfcamera/img/up5126.jpg
カメラα330 レンズSONY STF135mm T4.5

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