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津軽鉄道

 土曜日、中澤裕子さんが旅の番組で青森のローカル私鉄に乗るという企画に出演していた。中澤さんは弘南鉄道と津軽鉄道に乗った。
 私も初めて東北を旅した時に、この両線に乗った。今回は津軽鉄道の思い出を。

 津軽鉄道は五所川原(ごしょがわら)から津軽中里までを結ぶローカル線だ。私が乗った時は国鉄のお下がりと思われる古びたディーゼルカーが走っていたが、中澤さんは新しめのディーゼルカーに乗り込んでいた。

 雪の積もる五所川原のホームに私がやってきて、中に乗り込むと暑い暖房の車内には、相撲部の生徒が乗り込んでいた。津軽は相撲が盛んである。
 雪の田園地帯をのんびり走り、小さな終着駅津軽中里で降りて付近を歩いた。すぐ近くに山がそびえる農村。農道は白い。
 する事もないまま、少しだけ散歩をした私は折り返し、帰りは金木という駅で途中下車をした。金木は太宰治の出身地である。
 線路脇には防雪林。駅から続く細い道には商店が点在。観光的には見所は少ないかもしれないが、そういう眺めだから良いのだ。

 金木から乗った五所川原行きは、戦前製の旧型客車の列車。車内にダルマストーブのあるストーブ列車だ。
 このストーブ列車は津軽鉄道の重要な観光列車になっていて、テレビでは女性乗務員による観光案内があると説明していた。
 私が乗った頃は、まだそういう演出はなく、地域の人のための足としての列車だったから、ストーブの前にはおばあさんが座っていたりする。
 その光景を何人ものよそ者が次々と現れては写真に収めていく。ついに堪りかねたおばあさんが一人の青年に怒った。
「写真を撮るなら一声かけなさい」

 観光客と地元客の共存は難しい。鉄道は地元の人のためのものであるべきだが、ローカル線はそれだけでは維持出来ない。

 観光案内までするほどだから、今のストーブ列車は地元客と観光客を分けて乗せているのかもしれない。
 テレビはそういう肝心な部分は報じない。私はすぐにでも津軽鉄道に乗りに行きたくなった。これは現実逃避ではなく、事実確認という積極理由な旅である。
 残念ながら、今すぐ行くだけの資金はないのであった。

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