« 1/2 | トップページ | いい人 »

静岡

 静岡という場所は通り過ぎてしまう町である。関西や名古屋に行く途中の町。しかし、見所は少なくない。静岡に行く事を目的にした日帰り旅を初めてした時の事を思い出す。

 清水駅で降り、清水エスパルスのホームスタジアム日本平スタジアムに行き、静岡鉄道の電車で静岡へとやってきた。
 駅前には松坂屋百貨店があり、その中にエスパルスのグッズショップがあった。
 私は嫌いなサッカーチームはなく、そういうスタンスだから旅先で色んなチームのグッズを買っている。この日も記念に何かエスパルスグッズを買って帰る事にした。何を買おうかと物色していると女の子に声をかけられた。見ると、その女の子はオレンジ色のエスパルスTシャツを着た店員であった。
 ちょうど昼食時だったせいか店は空いていた。自然と世間話が始まる。
 女の子は地元静岡の子で、エスパルスショップの店員でありながらサッカーに疎く、店員になったのを機に勉強中で、最近ようやく面白さがわかってきたのだという。
 サッカーの面白さを聞かれた私は、試合における戦術論でもなく、サッカーは国民性は勿論、リーグ戦に於いては地域性なども色濃く出るスポーツだなどといった民族論も当然交わさず、初心者がハマりやすい見方を教えた。
 それは「好きな選手を作る」である。好きな選手がいれば応援にも力が入るし、その選手の動きを追いながら試合を観れば、自然に戦術や選手の役割というものがわかって、奥深さに触れて更に面白くなる。
 そんな事を説明したと思う。色白でやや長身の明るい笑顔の女の子は、目を輝かせながら話を聞いてくれた。
 サッカーの話をいくつかしながら盛り上がったあと私は、サッカーは生で観るのが一番面白い、是非日本平にエスパルスの応援に行ってみてください。と結んだ。そして、記念にハンカチを買った。
 女の子は「そんな、気を使っていただいて」などと商売っ気のないコメントをしながら、ハンカチを包装した。
 包装した商品を受けとると、「また来てくださいね」と女の子は声をかけてくれた。私は地元の人間ではない事を、とうとう言いそびれたままだった。
 通り過ぎる町だった静岡でのちょっとした出会い。あれから随分と時は経った。土曜日、Berryz工房を観に行くために静岡に行く。

|

« 1/2 | トップページ | いい人 »

」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/1081873/32448080

この記事へのトラックバック一覧です: 静岡:

« 1/2 | トップページ | いい人 »