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2009年12月

平福

 ある年の年末、私は中国地方に二泊三日の旅をした。二泊目は鳥取に泊まる事にした。雪の鳥取の温泉旅。
 浮き足立つ心を抱え、一日目は岡山県内から智頭(ちず)急行というローカル線に乗り、兵庫県の佐用(さよ)という町に来た。山に囲まれた小さな盆地の町佐用。小夜(さよ)姫にちなんで付けられた地名という駅前の観光案内板には、星が綺麗な町と書かれてある。良さげな町なので、ここを一泊目にする事にした。
 駅の近くを流れる川の堤防には、童話のイラストが書かれてある。山に隠れた西日が、少しずつ町を夜へと導いていく。
 駅に戻った私は、電話帳で旅館を探した。しかし、佐用には旅館・ホテルは無いみたいだ。佐用は智頭急行とJR姫新線(きしんせん)が接続する駅。小さな町だが、駅員さんもいるくらいの駅だし、間違いなく旅館があると思い込んでいた。 駅前の雑貨屋のおじさんに聞いてみたが、やはり旅館はないとの事。最近廃業したらしい。
 仕方なく私は隣町の平福に向かった。手持ちのガイドブックによると、かつて因幡街道(いなばかいどう)の宿場町だったと書かれてある。宿場町だった町なら旅館がありそうだ。

 平福はログハウス調の綺麗な駅舎の無人駅であった。
 薄暗くなってきた駅前を囲むように、周囲は山。谷の間に小さく開けた盆地に作られた小さな町だ。旅館は一軒あり、宿泊OKとなる。
 民宿のような小さな旅館は、女将さんが出迎えてくれた。突然の宿泊客なので夕食は簡単なものしか出来ませんがという事だったが、風呂から上がると、カツとサラダ、カニ足が一本ある小さな鍋、デザートなどテーブルが賑やかになっていた。瓶ビールをいただき、美味しく夕食を食べた。家族の夕食用のおかずを少し回してくれたのかもしれない。
 親切な旅館だと感激していたら、部屋のストーブが壊れた。家の主人が直しに来てくれた。笑顔が頼もしい主人であった。

 物音一つしない山の盆地の宿。宿泊客は自分一人。朝起きて、洗面所に行くと、窓の外は雪であった。

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尾鷲

 年末の旅というものが好きだ。師走の慌ただしさに包まれていた街が、少しずつ静けさに包まれ始め、年始の準備を始める。そんな雰囲気の中を、ガイドブックに大きく取り上げられない、或いはまったく取り上げられないような町を旅するのが好きだ。

 ある年、年末に紀伊半島二泊三日の旅をした。東海道本線の夜行に乗って早朝に名古屋に着き、三重県の町をいくつか散歩して、夕方「多気」という駅にやってきた。「たき」と読むその駅は、紀伊半島へ向かう紀勢本線(きせいほんせん)と伊勢志摩方面の参宮線との乗り換え駅だが、駅の裏は草むした空き地、駅前は小さなロータリーとポツポツと店が並ぶ細い駅前通りがあるだけの少し淋しい駅であった。
 私は、駅前の雑貨屋で酒とお菓子を買って、紀勢本線の鈍行に乗り込んだ。クリーム色と朱色に塗られた古びたディーゼルカーだった。
 向かい合わせの四人掛けシートが並ぶ車内はガラガラで、私は靴を脱いで前の座席に足を置いて車窓を眺めた。途中で部活の帰りらしい生徒と引率の先生のグループが乗り込んできて、少し賑やかになる。窓外は杉の木々が立派な山間に入っていた。

 少し日が暮れ始めてきた頃、尾鷲(おわせ)という駅に着いた。今日の宿泊予定地だ。日本有数の雨の多い町で、港町である。バスが三台くらい停まったら窮屈になりそうな駅前から伸びる通りを歩き、私は港に向かった。日は沈み始め、空が紺色になったのを見届けて港を離れた。

 小さな町であるのか、あまり飲食店がない。とりあえず駅前にあった二階建ての真新しい旅館にチェックインして、夜の尾鷲を散歩する。
 予め調べておいた銭湯に行ってみた。線路脇にあるその銭湯は、住宅街の中にあるため、付近は真っ暗である。湯上がりにいい気分で駅の方角へ歩いていると、寿司屋を思わせる木造りの玄関の居酒屋があったので入る。

 店の中は木のカウンターとテーブルが並び、内装も寿司屋風だった。漁師だと思われる日に焼けた体格の良い男性達が、おそらく忘年会と思われる飲み会をしていて騒々しい。カウンターの中には女将さんが一人で立っていた。
 私は、カウンターの端のテレビの前に座った。女将さんは八時半くらいまで宴会なのでうるさくてすいませんと言ってお通しを出してきた。
 私も飲みながら、する事も特になく、テレビから流れるドラマを眺める。女将さんが気を遣ってドラマの話を振ってくるが、顔をテレビに向けているだけで内容は頭に入っていない私とでは会話は弾まない。

 時間になって宴会は終わり、漁師さん達は二次会に向けて出て行った。店は私と女将さんだけになった。
 四十代前半と思われる女将さんは、田舎の小さな店に置いておくには場違いなような品のある美人であった。二人っきりになったので会話が始まる。私は神奈川県から来た事などを話し、尾鷲は雨の多い町なんですよね?などと世間話をした。
 女将さんは、「実は私東京の大学を出ているんですよ」と遠い目で語り始めた。「東京の田町。田町知ってます?そこにある大学なんですけどね…」と淡々と言う。田町にある大学というと、K大学ではないか?しかし、もしそうだとしたら、何故K大学を出た人が三重県の田舎の小さな居酒屋を一人で切り盛りしているのか謎である。色々聞いてみたくなったし、聞けば面白い話が聞けそうでもある。
 しかし、聞けなかった。どこか寂しそうに見えるその表情を見ていると、女将さんがここに辿り着くまでのストーリーは興味本位だけでは聞けなかったのだ。

 どんなに良い大学を出ても、何らかの事情で思い描いたような人生を送れない事もある。私も流れは女将さんと違うものの、思い描いた人生を送っていない人間として、女将さんの過去に深く入り込むのは止めて、世間話に切り替えた。

 店を出ると、さすが紀伊半島は冬でもそれほど寒くない。女将さんの今も実は他人が心配するほどではなく、実は幸せなのかもしれないと思った。

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やよい

 昨日は、友人の家に遊びに行き、ゲームを楽しんできた。
 目的はWiiで昔のゲームを遊ぶ事だったのだけれど、Wiiのバーチャルコンソールというネットからソフトを買うシステムはなかなか面白い。
 ファミコン、セガマスターシステム、PCエンジン、スーパーファミコン、メガドライブ、ネオジオ、ニンテンドー64、アーケードゲーム、MSX。これらのハードの昔の名作が色々ラインナップされている。

 昔の名作をいくつか楽しみ、Wiiを買う事を決意したあと、Xbox360で「アイドルマスター」をプレイさせてもらった。
 アイマスは以前からやってみたかったゲームで、Xbox360は買う予定である。色んなアイドル候補生の中から、髪型が田中れいなに似ているという理由で「高槻やよい」という子を選んでみた。
 アイマスは、プロデューサー名と、選んだ女の子の芸名を付ける事が出来る。やよいという名前のその女の子に、髪型にちなんで「田中れいな」と芸名を付けてみた。自分で買ってプレイする時は、「村上愛」や「有原栞菜」でやってみたい。

 とりあえず3日間だけやってみたが、ゲームシステム自体は「ときめきメモリアル」のような会話選択型で、「Jリーグプロサッカークラブをつくろう!」的なパラメータ調整のためのレッスンがあるゲームだ。
 つまり、リアリティ追求型ではない。女の子のグラフィックもアニメ絵であり、隣のモニタで友人がやっていたPS3の「龍が如く3」のリアルな動きに比べたら二次元チックな動きではあった。

 しかし、ゲーム世界にのめり込んで、自分が本当にプロデューサーになったつもりで、その女の子に思い入れを持ってプレイすれば楽しいゲームである。
 私は3日間の付き合いで、高槻やよい改め田中れいなという女の子を育ててみたいと思えてきた。シミュレーションゲームは醒めてプレイしてはダメで、いかに本気になるかだ。例えば、プロ野球の監督になるゲームなども同様。監督になった気分でやらなければ、メンバー決めと選手に指示を出すだけの退屈なゲームになってしまう。

 一つ問題なのは、あまりアイマスの世界に浸りすぎてしまうと、現実のアイドルに興味がなくなり、更には現実の女の子にも興味がなくなる事であろうか。
 しかし、既に自分は「高槻やよい」をスターにしてみたいと、その気になり始めている。そして、高槻やよいに癒されている自分がいた。

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シーガルスクリーミングキスハーキスハー「17 」

 ヤフ○クで、シーガルスクリーミングキスハーキスハー(長いので以下シーガルと略)の「17」というアルバムを買った。10年くらい前に、日本のちょっとマイナーな女性アーティストにハマっていた事があり、その時以来ずっと欲しかったアルバムだ。
 シーガルは、Vo&Gとドラムスが女性、ベースが男性というバンド。ギターを弾きながら歌うスタイルが好きな私は、シーガルのVo&Gの日暮愛葉(ひぐらしあいは)さんの大ファンである。日本の女性ロック歌手で一番好きだ。以前、YUKIちゃんのプロデュースをした事もある。ちなみに、自分はYUKIちゃんも好きな歌手である。

 「17」というのは、17歳の頃の真っ白な気持ちを思い出して作ったという日暮さんの想いから付けられたそうだ。
 自分は17歳前後は、世の中に対して斜に構えたひねくれた思考の高校生だったが、確かに斜に構えていながら、どこか純粋であった。純粋だから人を疑わず信じ、そして傷つき、更に斜に構える。傷心は人を成長させるのであろうが、バリアーを厚くさせてしまう事にもなる。

 「17」のジャケットは、ノースリーブの日暮さんが、タイトルが書かれたプラカードを抱えたモノクロ写真。ヌードで持っているようにも見えるが、17歳の頃の「素」な自分という意味なのかなと解釈している。興味のある方は是非、Google画像検索で見てみてほしい。

 肝心の内容だが、オルタナティブロックであるシーガルだから、ギターが変な風にうねり、淡々とした日暮さんのボーカルが重なる。何しろ、一曲目からギターソロである(笑)。

 クリスマスイブの日、早速これを聴きながらお台場に向かった。お台場をスナップ撮影するためである。
 しかし、日暮さんのギターとボーカルを聴きながら、ロマンティック浮かれモードなお台場を歩く事は、ストレス回路にスイッチが入る結果になる。

 日暮さんは、この作品を出した数年後に心の病で休養するのだが、何故か私が好きなアーティストには心の病になってしまう人が少なくない。何故かではなく、自分もそうだからなのかな?とか思ってみたり。

 お台場から帰った翌日の夕方、偏頭痛に見舞われた。前日のストレスがどうこうではなく、ずっと溜まってきたストレスが「いい加減にしろ」と爆発したのかもしれない。日暮さんのギターでスイッチが入ったのだとしたら、それなりにカッコイイストレスである。

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ハッピー

 先ほど狼を見ていたら、クリスマスなのに工場の仕事で目一杯こき使われて、帰りにスーパーで売れ残りの安いケーキを買って帰った。というスレがありました。
 そのスレの書き込みに、俺なんか会社の皆が彼氏や彼女とデートか、家族とクリスマスパーティーで一人で残業だよ。というのがありました。

 思い出した。自分もそういう経験があった(苦笑)、24日や25日という請求書の処理が忙しい時期に、残業せずに帰るなんて後からどれだけ大変な事になるか。とてもそんな事は出来なかった。
 どんどん皆が「お先に」をしていく。気づくと、自分しか会社にいなかった。上司が帰るときに温かい言葉を掛けてくれたような気がするけれど、一人で机に座り請求書とにらめっこをしながら、その日も遅くまで仕事をした。

 その当時、自分はクリスマスを二人で楽しく過ごす事が出来そうな相手がいた。しかも、二人いた。そういう事をしているからバチが当たる。そういう状態は翌年春には消えた。

 人間というのは失敗をする生き物で、失敗を積み重ねて大人になっていく。そんな事はない。自分は失敗をしないと言う人は、失敗に気づいていないだけなのだ。
 自分は今どんな失敗をしているんだろう。少なくとも、上に書いたスレの人達みたいな立派な人間ではないような気がして、ちょっと凹んでしまう。

 楽しい事というものは作るものであって、与えられるものではない。世界中のブルーな人達にハッピーがやってきますように。メリークリスマス。

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特急雷鳥

 狼でスレが立っていて知ったのだけれど、来年のJRのダイヤ改正で、北陸本線の特急雷鳥が廃止されるそうだ。北陸本線には「サンダーバード」という新しめの特急が走っているので、そちらに統一されるらしい。
 廃止の理由は車両が古くなったからみたいだが、以前に雷鳥に乗った時に古さは感じていたので仕方がない。
 北陸本線は特別景色が良いという訳でもないが、富山平野から見える立山連峰。福井県の今庄の辺りのひなびた農村風景が好きだ。
 初めて北陸に行った時に、雷鳥を始めいくつかの特急がたくさん走り、鈍行より本数が多くて便利だったので重宝した。車内で食べた富山駅の名物駅弁「ますのすし」の美味しさとボリューム。窓から見た夕方の太陽に照らされる金沢の町並み。色々、思い出す。

 綺麗で新しい車両は嬉しいが、駅弁を食べたり、車窓を楽しむのは、少しばかり古い車両の方が味わい深いと思うのだが。

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オリンパスペンEE シリーズ

 少し前に書いたオリンパスペンの話の続きを。

 ヤフオクでペンの中古を見てみると一番多いのが、EEシリーズである。初代オリンパスペンは使いやすさに力を入れて作られたが、それでもまだ多少の撮影知識を必要とした。
 設計者である米谷美久(まいたによしひさ)さんは、当時各家庭に普及が始まっていたテレビの手軽さを意識して提案をした。「テレビはスイッチを入れてチャンネルを回すだけで、子供からお年寄りまで手軽に見る事が出来る。カメラもそういう機種が必要だ。」。おばあちゃんに使ってもらえるカメラを目指してペンEEは開発された。
 結果、出来上がったのは、シャッター速度やレンズの絞りを自分で設定する必要がない「プログラムEE」という自動露出機能を搭載したカメラであった。レンズの回りに付けられた小さな丸い粒、これがセレンメーターというのだが、このセレンメーターで光の量を計り、カメラが設定されているシャッター速度や絞りを選んでくれるという機能だ。
 初代ペンEEはピントも固定式だったから、撮影者は構図を決めてシャッターを切るだけで写真が撮れる仕組みである。

 この自動露出という機能は、今やデジカメに当たり前のように付いている機能だ。勿論、デジカメに付いている物は精度においてペンEEの比ではない。
 しかし、このペンEEが開拓したお手紙カメラというコンセプトが、カメラの普及に果たした役割は大きい。歴史的には、オリンパスペンEEは各社コンデジの先祖と言えそうだ。

 私は「オリンパスペンEE-S」というカメラを持っている。このカメラはピントは自分で合わせるタイプだが、プログラムEEによる自動露出でコンデジみたく軽快に使える。
 それは、自動露出である事、ボディが小さい事、そしてハーフサイズだから枚数がたくさん撮れる事。気分的にはデジタルな意識で使えるアナログカメラだ。実は写りもなかなか良い。

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一人

 今日は、真野恵里菜ちゃんのアルバムの発売日。だけど、Amazonからはまだ届かない。出来れば今日届いて欲しかった。今日は誕生日だからです。
 クリスマスは恋人同士でみたいな、マスコミか広告代理店がプロデュースした日は別に一人だろうが、二人だろうが、気にはならないのだが、誕生日はやはり一人よりは二人がいい。とりあえず誰かにおめでとうは言ってもらいたい。そんな気分にチョッピリなったりする。
 そんな自分への誕生日プレゼントとして、偶然にも誕生日に発売された真野ちゃんのアルバムを選んだ。今の気持ちは「あ〜いたいよ。あ〜いたいよ」である。Amazon早く発送を。
 これは読者が少ない別館だから書く話だが、真野ちゃんは音楽ガッタスでデビューするにあたって、付き合っていた彼と別れたという噂を聞いた。もし、それが事実ならプロだ。アイドルのプロである。「マノピアノ」は、そんな実体験から作られた歌なのではないか?

 今、すごく旅がしたい。自分は色んな所に行ってきたので、行った事がない場所は限られているのだが、北国の行った事がない町を訪ねてみたい。
 これは現実逃避ではなく、ポジティブなキモチで、雪と町を綺麗に撮ってみたいのだ。雪の町を寂しく撮るなら、さほど難しくない。ありのままを写せばいいのだから。
 綺麗に美しく雪の町を撮りたい。頭に浮かぶは、日本海側を往くローカル線の旅。夜は静かな町で良さげな小さな居酒屋を見つけて入る。
 一人旅と一人酒が出来ない男は一人前ではない。そんな言葉を思い出す。女性の一人旅が珍しくない時代だけに尚更。
 勿論、二人で飲む酒は楽しい。旅も酒も、二人くらいまでが楽しいと思っている。

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中古CD

 先週、狼のなんかのスレに「ブックオフに行くといつも250円コーナー見てる」という書き込みがあった。存在は勿論知っているし、更に安い100円コーナーがある事も知っている。でも、ブックオフは商品管理がイマイチなため、綺麗な中古が少ないというイメージがあり、リバティでは中古CDを買うが、ブックオフの中古CDは基本的にスルーしていた。
 まあ、ちょっと見てみるかと、その書き込みに触発されて、先週久々にブックオフでCDをチェックしてみた。
 250円コーナーはラインナップ的には微妙であった。古いのは100円コーナーにあるし、やや新しいのは500円コーナーにある。中途半端に思えた。
 結局、500円コーナーで、アジアンカンフージェネレーションの「ソルファ」というアルバムを買った。以前、TSUTAYAで借りたら気に入った一枚だったので購入。

 そして、今日横浜市内の別な店を覗いてみた。100円や250円はTSUTAYAで借りるより安いから、昔の作品を聴きたければこれで買った方が安い。
 今日も100円、250円は今一つ。250円にあった東京パフォーマンスドールのベストは気になったが、次に来た時でもいいかなとスルー。
 それで結局、500円コーナーで選考開始。三年くらい前という比較的新しいアルバムもあるのが嬉しい。今日は、アジアンカンフージェネレーションの「君繋ファイブエム」と、mihimaruGTの「mihimagic」を購入。

 ミヒマルは安ければ欲しいなという候補の一つだった。先週も候補に入ったので、帰宅後Wikipediaで収録曲を調べてきた。ボーカルの子が好きだ。

 ベタな恋愛ソングばかりの最近の日本の音楽に物足りなさを感じているけれど、このように少しでも良さげに思えたものは買っていきたい。
 肝心の中身の綺麗さは、どちらもツアーのお知らせチラシが同封されているくらい美品だった。帯つきで買うのを基本にしているので、CDの状態には当たりを引きやすいとも言えるが。

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光と海と黄昏と

 昨日、デジタル一眼レフα-7Dを持って、空いた時間に横須賀を撮りに行った。
 夕方の横須賀港はなかなか光線具合が難しい。写真というものは光をとらえて記録するものだという認識が、デジカメだと忘れがちになるが、α-7Dは露出の決め方が難しくカメラまかせにしているととんでもなくオーバー(明るすぎ)か、アンダー(暗すぎ)になるので、自分で考えながらシャッター速度や絞り値を選択しなくてはならない。
 これが面倒ではなく、実は楽しい(苦笑)。便利さというのは趣味としては面白さを奪ってしまうものだ。

 横須賀港は西日が山に隠れてしまうため、空は明るいが光量が今一つ足りなくなる。地面などが暗くなるのだ。人物を撮ると顔が暗くなる。通りすがりの人を写したものは大抵そうなった。
 だからと言って、明るめに露出を設定をすると明るい背景が白く飛んでしまう。色々試行錯誤しながら撮る。
 レンズを広角系のものに変えようとベンチに座ってレンズ交換をしていたら、女の子二人組に声をかけられた。シャッター押してくださいである。
 手渡されたのはキヤノンのコンデジ。コンデジはカメラまかせで撮るから、実は難しい。この光量が微妙な夕方の横須賀港で上手く撮れるだろうか?

 ハイ、行きますよ〜などと言いながら一枚。仕上がりを確認してもらったら、まあまあだった。二人とも嬉しそうに笑顔を見せてくれた。
 しかし、後から後悔二つ。一つめは、もう少しアップで撮れば良かった事。自分はコンデジでズームをあまり使わないので、その癖が出てしまった。バストアップにして顔を大きくしてあげれば良かったなと思う。
 もう一つの後悔は、こちらも一枚撮らせてもらえば良かったなという事。この日αには、広角レンズと、ポートレート向きの中望遠レンズを用意していた。日頃、ポートレートは撮らない自分だけに、このレンズの真価を発揮するチャンスを逃した訳だ。

 12月にしては暖かい横須賀港は、黄昏色に染まっていた。私の好きな港である。

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クリスマスという日

 街は華やかに色づき、いつも以上にカップルの姿が目についてしまう季節。12月の街、クリスマスがこんな光景になってしまったのはいつからだろうか?少なくとも昔からこうではなかった気がする。

 クリスマスはイエス・キリストの聖誕日。日頃、自分の周りにいる人々へ感謝の気持ちを持つ日だと私は解釈しています。人は一人で生まれてくるが、一人では生きられない。支えあい、支えて生きている。その日頃の愛情、友情に感謝をする日だと思います。

 その感謝を伝えるべき相手の一人が恋人がというのはわかります。感謝を込めてプレゼントを渡す。これもわかる。
 でも、どういう過ごし方をするかは人それぞれであり、ましてやクリスマスに恋人がいない事は決しておかしい事ではない。クリスマスはデートを楽しむ日ではないのだ。改めて書くが、周りの人達へ感謝を感じる日だ。
 そう書くと負け惜しみみたいだが、私は相手がいた時でもそう思ってきた。私はクリスマスに何か特別な事をした思い出がない。デートしたいなら、むしろ混雑著しいクリスマスは避けた方が無難だし(苦笑)、どうしてもどこかに行くのなら誰もいない所に行きたい。
 私のクリスマスにおける記憶に残る出来事はメロン記念日コンサートくらいである。

 そもそも、社会人になると12月下旬なんて忙しさの頂点である。そんな日にデート出来る男は大した仕事していないんじゃないか?と彼女達に言いたい。まったく余計なお世話ではあるが(笑)。

 私は、以前にケーキなどの洋菓子を自分で作る人のための材料や器材を販売する会社で働いていた。当然クリスマスは大忙し。昼間は営業さんから急遽品物が必要になったと連絡を受けててんてこ舞いになり、夜は取引先の伝票整理と請求書作りを年内に片付けるために一人でパソコンと格闘。

 それでも、一つだけ失いたくない気持ちがあった。たとえ自分がその時どういう境遇でも、街の人々を妬まないという事。

 クリスマスは恋人のためにお金を使い、デートをするというパターンが世間に刷り込まれたのはいつ頃なのだろう? バブルの時代ではないかなと思うのだが、今日本はバブルではない。一人一人色んな形のクリスマスがあっても良いと思うのだ。

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ペンと米谷さん

 この前、ヤフオクで「オリンパスのすべて」という本を手に入れた。探していた本だから嬉しい。
 本の内容はオリンパスカメラを全部紹介している訳ではなく、オリンパスの設計者米谷美久(まいたによしひさ)さんの作ったカメラがメインとなっている本だった。ペン、ペンF、OMシリーズ、XAシリーズ。個性的なカメラたち。

 私が思うに歴代の世界のカメラ設計者、何千人いるのかわからないけれど、その方々の中でトップクラスと思われる有名人は、ライカの基礎を作ったオスカーバルナックと、米谷さんだと思っている。米谷さんは世界的に有名なカメラ設計者だ。
 米谷さんは町中でサインを求められる世界でおそらく唯一のカメラ設計者だ。ダイヤモンドペンというカメラパーツに番号を刻むための工具があるそうだが、ファンがカメラにサインを求める事があるために、それをサイン書き用として持ち歩いていたそうだ。

 米谷さんがオリンパスに入社二年目に手がけた最初の仕事、オリンパスペンは、安さと手軽さで世界中で大ヒットして、シリーズ累計1700万台を売った。
 会社からの6000円のカメラを作れという命題に応えるべく、米谷さんはアイデアを凝らした。部品点数を減らす。巻き上げレバーをなくして、フィルム巻き取り軸に巻き上げダイヤルを同軸に配列するなど、徹底的にパーツを減らしコストダウンした。普通のカメラが二万円、大卒初任給が一万五千円の時代である。
 しかし、レンズだけは妥協しなかった。米谷さんはバルナック型ライカを駆使して写真を撮り、雑誌に入選した経験も持つ。ライカのサブになるファミリーカメラ。オリンパスペンは、使いやすく手軽で安いカメラでありながら、レンズはしっかりしていたのだ。
 今時のデジカメは、コストダウンのためにレンズ描写を犠牲にする事が多々ある。ペンの時代は、設計者の誇りが表現されていた時代なのだろう。

 こうして、オリンパスペンは1959(唱和34)年発売された。そのデビューから50年。今年、オリンパスからペンの名前を付けたデジカメがデビューした。いつもは新製品には辛口だったという米谷さんが、質感がとても良いと笑顔を見せたそうだ。

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いい人

 自分にとって言われたくない言葉ランキング上位に来る言葉に、「いい人」がある。「いい人って言われたって、どうでもいい人みたい」というフレーズが浜崎あゆみさんの歌にある。まさにその通りだと思う。

 よく「好きな異性のタイプ」に「性格がいい人」を挙げる人がいる。性格がいいかどうかという判断は相対的なものでしかなく、基準もないものだから、そういう事を言っている子が周りから見て性格がイマイチと評される人と付き合ったりする。
 自分が色々見てきた感じでは、男女問わず性格がいい人と思われる人は実はモテない。あゆの言ってる事は正しい。
 アイドルにおきかえてもわかりやすい。いい人っぽい子は、アンチも少ないがイマイチ人気も伸びない。性格に難があろうが、構ってあげたくなるようなタイプの方がモテるのだ。
 そういえば、以前に比べて舞美の人気は落ちてるらしい。面白味がない子だという人もいる。可哀想な話だ。
 世の男性方にこれは言っておきたい。「いい人では母性本能をくすぐらない」のだ。いい人だから構ってあげたくなる気持ちが湧かないという訳だ。

 では、友人にするならどうだろうか? 友人には、やっぱりいい人が良い。異性でも同性でも。
 ただ、やはり性格の良さという判定は、AさんとBさんの間に成立するものである以上、恋愛と同様に第三者の判定などは介在しない。当人同士が満足なら良いのである。
 つまり「いい人」は「都合のいい人」でもあるのだろう。

 そんなおまえはどっちなのかって?
 「いい人」と言われてしまうタイプである。

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静岡

 静岡という場所は通り過ぎてしまう町である。関西や名古屋に行く途中の町。しかし、見所は少なくない。静岡に行く事を目的にした日帰り旅を初めてした時の事を思い出す。

 清水駅で降り、清水エスパルスのホームスタジアム日本平スタジアムに行き、静岡鉄道の電車で静岡へとやってきた。
 駅前には松坂屋百貨店があり、その中にエスパルスのグッズショップがあった。
 私は嫌いなサッカーチームはなく、そういうスタンスだから旅先で色んなチームのグッズを買っている。この日も記念に何かエスパルスグッズを買って帰る事にした。何を買おうかと物色していると女の子に声をかけられた。見ると、その女の子はオレンジ色のエスパルスTシャツを着た店員であった。
 ちょうど昼食時だったせいか店は空いていた。自然と世間話が始まる。
 女の子は地元静岡の子で、エスパルスショップの店員でありながらサッカーに疎く、店員になったのを機に勉強中で、最近ようやく面白さがわかってきたのだという。
 サッカーの面白さを聞かれた私は、試合における戦術論でもなく、サッカーは国民性は勿論、リーグ戦に於いては地域性なども色濃く出るスポーツだなどといった民族論も当然交わさず、初心者がハマりやすい見方を教えた。
 それは「好きな選手を作る」である。好きな選手がいれば応援にも力が入るし、その選手の動きを追いながら試合を観れば、自然に戦術や選手の役割というものがわかって、奥深さに触れて更に面白くなる。
 そんな事を説明したと思う。色白でやや長身の明るい笑顔の女の子は、目を輝かせながら話を聞いてくれた。
 サッカーの話をいくつかしながら盛り上がったあと私は、サッカーは生で観るのが一番面白い、是非日本平にエスパルスの応援に行ってみてください。と結んだ。そして、記念にハンカチを買った。
 女の子は「そんな、気を使っていただいて」などと商売っ気のないコメントをしながら、ハンカチを包装した。
 包装した商品を受けとると、「また来てくださいね」と女の子は声をかけてくれた。私は地元の人間ではない事を、とうとう言いそびれたままだった。
 通り過ぎる町だった静岡でのちょっとした出会い。あれから随分と時は経った。土曜日、Berryz工房を観に行くために静岡に行く。

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